「現代社会論」
千葉明徳短期大学の「現代社会論」では、オーストリア・ウィーンを訪れ、音楽・美術・歴史・生活文化を体験的に学ぶ海外フィールドワークを実施しています。
世界的に知られる音楽ホールやオペラ座、美術館を訪れ、本物の芸術や文化に触れるだけでなく、街並みや人々の暮らしを五感で感じながら、日本との文化の違いや多様な価値観について考えます。事前学習から現地での交流、帰国後の振り返りまでを通して、主体性や協働性、課題解決力を養うことも本授業の大きな特徴です。
保育者を目指す学生にとって、この学びは単なる海外体験ではありません。芸術や異文化との出会いを通じて感性を磨き、子ども一人ひとりの豊かな表現や個性を受け止める視点を身につけます。世界の多様さを自らの感性で受け止め、その経験を子どもたちの豊かな育ちへとつなげられる保育者を育むことを目指しています。

「音楽の都ウィーン」を訪ねて
担当教員:明石 現
① 現代社会論の授業の概要やねらい
本授業は、音楽と美術の都ウィーンを舞台に、芸術・歴史・生活文化を体験的に学ぶ海外フィールドワークです。保育者養成におけるこの授業の意義は、知識の習得にとどまらず、学生自身が未知の文化に出会い、感じ、考え、他者と関わる経験を通して、子どもの豊かな育ちを支える新たな視点を獲得することにあります。
保育において大切なことの一つは、子どもの表現を一つの正解で評価するのではなく、その子ならではの感じ方や発見を受け止めることであると思います。ウィーンの音楽、美術、建築、街並みや日常生活に直接触れることで、学生の皆さんは自らの五感を働かせ、言葉にならない感動や違和感を経験します。日本との文化的な違いを考える過程は、自分の「当たり前」を問い直し、多様な価値観を尊重する姿勢を育てます。また、事前学習、現地での意思疎通、帰国後の振り返りを通じて、主体性、協働性、課題への対応力などを養います。

② 保育者を目指す千葉明徳短期大学に現代社会論の授業があることでの学びは何か?
本授業の特色は、世界的な芸術文化を鑑賞するだけで終わらせず、その体験を保育者としての観点にどのように結びつけるかという点にあります。歴史ある音楽ホール、オペラ座や美術館で本物の表現に出会い、街の音、色彩、人々の日常を観察することで、「環境が人の感性を育てる」という保育の一端を学びます。さらに、学生自身が調べ、計画し、現地で対話し、経験を共有する少人数の学びによって、受け身の観光とは異なる深い気づきが生まれることが期待されます。芸術・生活文化・異文化理解を、幼児教育の視点から横断的に捉え直すことが、このフィールドワークの特徴と言えるでしょう。

③ 「現代社会論を学んだ学生はどんな保育者となっていくのか?」
このフィールドワークを体験した学生の皆さんに期待することは、子どもとともに驚き、発見し、表現する喜びを分かち合える保育者になってほしいということです。音や色、自然や街の風景など、日常の小さな出来事に価値を見いだし、子どもの自由な表現を支える環境を工夫できること。文化や言語、考え方の違いを自然と受け入れ、一人ひとりの背景を尊重できること。そして、未知のことにも好奇心をもって向き合い、自ら学び続けられること。こうした姿勢は、子どもだけでなく、保護者や地域社会との関係づくりにもつながることと思います。
このフィールドワーク体験が育てるのは、海外を「知っている」学生ではなく、世界の多様さを自分の感性で受け止め、その経験を子どもたちの豊かな育ちへ還元できる保育者であることと願っています。




